6/15(木)放送〜After the Coughbox Off〜#70 大沢伸一

「KKBOX presents 897 selectors」 第70回目の放送はいかがでしたか?

今夜のセレクターは、14年ぶりに再始動したMONDO GROSSOの新作「何度でも新しく生まれる」(6月7日発売)が大きな話題を呼んでいる、大沢伸一さんでした。DJ/選曲家としても活躍している大沢さんならではのシャープな視点に基づくセレクトと共にご自身の音楽ヒストリーを語っていただき、もちろんMONDO GROSSOの新作にこめた思いについても、たっぷりとお話をうかがいました。


<番組でOAされた楽曲はコチラ!>

M1 Forces of Opression / The Pop Group

M2 Bye Bye Papaye / Antena

M3 Daydreaming / Massive Attack

M4 É Preciso Perdoar / Ambitious Lovers

M5 Soaring and Boring / Plush

M6 Driving (acoustic) / Everything But the Girl

M7 ラビリンス(Album Mix) / MONDO GROSSO (Vo: 満島ひかり)

M8 TIME / MONDO GROSSO (Vo: bird)


▼KKBOXでプレイリストの一部をチェック!▼

<TALK MEMO>

M1 Forces of Opression / The Pop Group

UKのバンド、ザ・ポップ・グループの80年のセカンドアルバムから。

ギターやベースを演奏していた15〜16歳の頃、姉の友人の音楽仲間に誘われて遊びに行き、「弾いてみろ」と言われ聞かされて、衝撃を受けた曲。

「それ以前に好きで聴いていたYMOなどのテクノと、こういった音楽が混在していた時代でした。そんな中で、こういうトガったものに心を惹かれて傾倒していきました。あえてニューウェーヴとカテゴライズしますが、ニューウェーヴから学んだ一番大きなものがあるとすれば、”他人と違う” ということにアイデンティティを見出すこと、自分をどうエクスプレスするかということなんで、それはすごく参考になったし、技術の美徳を完全に否定した上に何かを構築するという、面白い時代でしたね」と振り返ったのに続き、「ニューウェーヴって、アティチュードというか、音楽に対する向き合い方というか。ですから音楽のジャンルというより人に当てはめて、“彼ってニューウェーヴだよね” といった伝え方をしていた記憶があります」とコメントした。


M2 Bye Bye Papaye / Antena

イザベル・アンテナのソロになる前、バンドで活動していた80年代前半のファーストアルバムから。

「10代の頃、象徴的に聴いていた中からランダムに選んだもののひとつ。当時のレコード屋さんでは、ポップ・グループもアンテナもニューウェーヴのコーナーに並んでたりしたんですよね。ゆえにニューウェーヴとはジャンルでないというか、そういう振れ幅を聴いていただこうと思って、あえて並べてみました」という鋭い視点に基づくコメント、選曲。


〜音楽活動を始めてから影響を受けた曲〜

M3 Daydreaming / Massive Attack

91年のファーストアルバム「Blue Lines」から。

「イギリス発祥で、固有のシンガーを持たず曲によっていろんなアーティストをフィーチャーするスタイルをやり始めた先駆けが、SOUL Ⅱ SOULとマッシヴ・アタック。そういう意味で参考になり、勇気をもらいました」との話から、MONDO GROSSOの原点が垣間見えた。


M4 É Preciso Perdoar / Ambitious Lovers

アート・リンゼイとピーター・シェラーのユニット、91年のアルバム「LUST」から。

「ニューウェーヴが内包していたものの幅の広さを僕は目の当たりにしていて、これはブラジルのジョアン・ジルベルトの演奏で有名な曲ですけれど、当然ながら僕はこっちの方(注:アンビシャス・ラヴァーズのヴァージョン)を先に聴いてるわけですよね。で、ここから、ブラジル音楽って何なんだろうって旅を始めたり、違うアーティストで言うとジェームス・チャンス&ザ・コントーションズがジェームス・ブラウンをカヴァーしたのを聴いて、その奥にあるジェームス・ブラウンって何なんだろうと遡って行ったりとか、ニューウェーヴのフィルターを通して、そこからいろんなものにどんどん触手を広げていく作業が、10代から20代にかけての僕の音楽の一番の素養になっている。そういう部分を紹介したかった」と、またまた鋭いコメント。


〜100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲〜

M5 Soaring and Boring / Plush

アメリカのシンガー/ソングライター、別名Liam Hayesの98年のファーストアルバムから。

「100年後も残っている可能性が少ない曲をあえて選んでみようというのがひとつ」と前置きして、「僕の好きなイギリスのDJ、ラジオの選曲家、エロール・アルカンがコンパイルした中に入っていて、どうしてもこの曲が欲しくなってアナログ盤を輸入して買いました。歌もピアノの演奏もたいして上手くないんですけど、こういう切ない感じの曲が大好きなんです。ピアノの音色とコード・プログレッションに波長が合ったんでしょうね」。


M6 Driving (acoustic) / Everything But the Girl

90年のアルバム「Language of Life」から。このアコースティック・ヴァージョンは後にリリースされたリイシュー盤に収録。

「トレイシー・ソーンとベン・ワットが別々にやっていた時から2人の音楽が大好きでした。彼らの歴史の中で名曲はいっぱいあるんですが、この曲はわりとサラッと流されている節もあって。なおかつこのアコースティック・ヴァージョンを彼らがわざわざレコーディングしたということは、多分、思い入れがあるんですよ。とても大好きな曲です」。


〜現在の大沢伸一〜

M7 ラビリンス(Album Mix) / MONDO GROSSO (Vo: 満島ひかり)

14年ぶりの新作『何度でも新しく生まれる』 から、4月に限定12インチ・アナログ盤で先行リリースされた曲。作詞は東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦。満島ひかり出演のミュージックヴィデオも話題沸騰!

アルバムタイトルについては「あえて言わせていただくと、僕がこのタイトルにこめた意味はあまりないですね。音楽の中にちゃんとヒントがあるようになっています」。

全曲、日本語詞のヴォーカル・アルバムということで注目を集めているのに対しては、「みなさんの予想を裏切るということですかね。期待に対して、違う側面で “こんなふうなものだったらどう思う?” という提案を常にしたいタイプなので、そういうチャレンジを毎回やってきたわけで。今回も、形は今までと違うかもしれないですけど、新たな挑戦をいくつかやってます」と答えた。


M8 TIME / MONDO GROSSO (Vo: bird)

『何度でも新しく生まれる』のオープニング・トラック。作詞はbird。歌詞の中にアルバムのタイトルも。

「全曲、渾身でやったつもりではあるので、そこを分かっていただけるとすごく嬉しいところですね」と力強く締めくくってくれた。


MONDO GROSSO

New Album『何度でも新しく生まれる』

2017.06.07 On Sale

CTCR-40387/B ¥3,300 (tax out)

CTCR-40388 ¥2,800 (tax out)

<収録内容>

01. TIME[Vocal:bird]

02. 春はトワに目覚める (Ver. 2) [Vocal:UA]

03. ラビリンス (Album Mix)[Vocal:満島ひかり]

04. 迷子のアストゥルナウタ [Vocal:INO hidefumi]

05. 惑星タントラ[Vocal:齋藤飛鳥 (乃木坂46)]

06. SOLITARY [Vocal:大和田慧]

07. ERASER[Vocal:二神アンヌ]

08. SEE YOU AGAIN[Vocal:Kick a Show]

09. late night blue[Vocal:YUKA (moumoon)]

10. GOLD[Vocal:下重かおり]

11. 応答せよ[Vocal:やくしまるえつこ]


●MONDO GROSSO<FUJI ROCK FESTIVAL 2017>出演!

7月29日(土)@RED MARQUEE (TRIBAL CIRCUS)

http://www.fujirockfestival.com/


●大沢伸一オフィシャルサイト

http://www.shinichi-osawa.com/

http://www.mondogrosso.com/