「KKBOX presents 897 selectors」 第84回目の放送はいかがでしたか?
今夜のセレクターは、10月にジャズ・アルバムの第2弾「夜のつづき」をリリースした八代亜紀さん。音楽のルーツ、影響を受けた曲、100年後も残したい曲、新作の意気ごみなどをうかがうと共に、これまでの人生を振り返る貴重なエピソードの数々をお話しいただきました。
<番組でOAされた楽曲はコチラ!>
M1 Fly Me To The Moon / Julie London
M2 Rock And Roll Music / The Beatles
M3 なみだ恋 / 八代亜紀
M4 三味線マドロス / 美空ひばり
M5 Thriller / Michael Jackson
M6 The House of the Rising Sun / The Animals
M7 Summertime / Helen Merrill
M8 フィーヴァー / 八代亜紀
M9 帰ってくれたら嬉しいわ (You’d Be So Nice To Come Home To) / 八代亜紀
▼KKBOXでプレイリストの一部をチェック!▼
<TALK MEMO>
〜10代の節目となった曲、特に思い出に残っている曲〜
M1 Fly Me To The Moon / Julie London
12歳の時に出会った運命の曲。それまで自身のハスキー・ヴォイスにコンプレックスを持っていたが、父が “ジャケ買い” してきたジュリー・ロンドンのレコードを聴いてハマり、歌手を志すようになった。「この頃からスイング・ジャズやボサノヴァでカッコいいと思い、歩きながら体でリズムをとったりしていました」。
M2 Rock And Roll Music / The Beatles
歌手を目指しながら故郷の熊本でバスガイドをしていた頃、初めて自分で買ったレコード。「その頃、父がステレオを買ったんです。当時のステレオは家具のように立派で、父が低音がすごいぞ!と自慢するので、このレコードを買ってきました。ベースの低音がカッコよかった」。
〜音楽活動を始めてから影響を受けた曲〜
M3 なみだ恋 / 八代亜紀
16歳で上京して銀座のクラブで歌い始め、1971年に歌手デビューした八代亜紀さんの、ミリオンセールスを記録したキャリア初の大ヒット曲。1973年、「日本レコード大賞」で歌唱賞を受賞した。「最初、この曲はB面候補だったので、楽に歌っていいよと言われ、テイク2でOKになりました。レコード会社の全国の営業マンが集まる会議で曲をかけたら、9割の人がこっちをA面にした方が良いと言って、そうなったんです」と、貴重な裏話も披露してくれた。
M4 三味線マドロス / 美空ひばり
子供の頃から美空ひばりの大ファンで、この曲(1958年)は、よく歌っていた十八番だった。デビュー後、テレビ番組のスタジオで初めて会った時に、「今日は歌の上手い子が来てるわ。私も負けないように頑張らなきゃ」と言われて感動した。
M5 Thriller / Michael Jackson
意外な選曲?と思いきや、「大好きでした。初めての日本公演も、仕事をオフにしてもらって聴きに行きました。声は可愛いし、歌、リズム、ダンス、パフォーマンス、すべてがハンパない」。
〜100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲〜
M6 The House of the Rising Sun / The Animals
アメリカのトラディショナル・フォークソングで初録音は1930年代。このアニマルズのヴァージョンは1964年に大ヒット。シャイで人に慣れない性格を克服するためにバスガイドになったものの、人前で話が出来ず叱られて泣いていた頃に、「外を見たら熊本平野に太陽が昇ってきて、流れてきたのがこの曲で、忘れられない」と、映画のワンシーンのようなエピソードを話してくれた。八代さんもアルバム「Aiuta」で録音。メンフィスに行った時、B.B.キングのクラブでこの曲を歌った。
M7 Summertime / Helen Merrill
1935年、ジョージ・ガーシュインがミュージカル「ポーギーとベス」のために作曲したスタンダード・ナンバー。ヘレン・メリルのヴァージョンは1958年の録音で、ハスキー・ヴォイスのヘレンはジュリー・ロンドンと並び、若き日の八代さんのアイドルだった。「この曲の歌詞は子守唄で、私の故郷に伝わる<五木の子守唄>に似たところがあって、どこかつながっていると思います」。
〜八代亜紀の今〜
M8 フィーヴァー / 八代亜紀
M9 帰ってくれたら嬉しいわ (You’d Be So Nice To Come Home To) / 八代亜紀
2012年の「夜のアルバム」に続き、プロデューサーに小西康陽を迎えたジャズ・アルバム第2弾。この2曲の日本語の作詞も小西康陽。ヘレン・メリルの歌で有名な「帰ってくれたら嬉しいわ」は、クラブ・シンガー時代の八代さんの十八番のひとつ。 2013年、ニューヨークの名門ジャズクラブで開催された初の海外ジャズ公演にヘレンがゲスト出演し、この曲をデュエット。大喝采を浴びた。
八代亜紀 JAZZ ALBUM『夜のつづき』
2017年10月11日発売
SHM-CD: UCCJ-2146 ¥3,240 (tax in) Emarcy/Universal Music
※アナログ LP: UCJJ-9010 ¥3,888 (tax in) 2017.11.1 ON SALE
このアルバムには、ナイトクラブで歌っていたあの頃の私が居ます。―八代亜紀
『夜のアルバム』につづく、本格ジャズ・アルバム。小西康陽プロデュース。
ジャズ100周年の年に贈る、ワン&オンリーの八代流ジャズ!
<収録曲>
01. 帰ってくれたら嬉しいわ YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
作詞・作曲:Cole Porter 日本語詞:小西康陽
日本語詞パート編曲:小西康陽 英語詞パート編曲:窪田晴男
02. フィーヴァー FEVER
作詞・作曲:Eddie Cooley, John Davenport 日本語詞:小西康陽
03. 黒い花びら
作詞:永 六輔 作曲:中村八大 (オリジナル歌唱:水原 弘)
04. 涙の太陽
作詞:湯川れい子 作曲:中島安敏 (オリジナル歌唱:エミー・ジャクソン)
05. 旅立てジャック HIT THE ROAD, JACK
作詞・作曲:Percy Mayfield
06. ワーク・ソング WORK SONG
作詞:Oscar Brown Jr. 作曲:Nat Adderley 編曲:窪田晴男
07. カモナ・マイ・ハウス COME ON-A MY HOUSE
作詞・作曲:Ross Bagdasarian, William Saroyan 編曲:窪田晴男
08. にくい貴方 THESE BOOTS ARE MADE FOR WALKIN’
作詞・作曲:Lee Hazlewood 編曲:窪田晴男
09. 恋の特効薬 LOVE POTION NUMBER NINE
作詞:Jerry Leiber 作曲:Mike Stoller 日本語詞:小西康陽
10. 夜のつづき (赤と青のブルース)
作曲:Henri Crolla 編曲:田辺充邦
11. 赤と青のブルース SAINT-TROPEZ BLUES
作詞:Minnie Danzas 作曲:Henri Crolla 日本語詞:小西康陽
12. 男と女のお話
作詞:久仁京介 作曲:水島正和 (オリジナル歌唱:日吉ミミ)
13. 夜が明けたら
作詞・作曲:浅川マキ (オリジナル歌唱:浅川マキ)
八代亜紀オフィシャルサイト
ユニバーサルミュージック 八代亜紀サイト
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