4/3(日)放送 ~After the Coughbox Off~ #13 斉藤貴弘

「KKBOX presents 897 Selectors」第13回目の放送はいかがでしたか?

風営法の改正や著作権など法律の側面から音楽に関わってきた斉藤貴弘弁護士。

今までとは全く違う司法の観点から「これまで」「現在」「これから」の

音楽シーン・カルチャーを切り取って頂きました。

「"リアルな体験"はダウンロード出来ない」という言葉がとても印象的でしたね。

斉藤さんの活動の根底には"音楽が好き"という想いがベースとなっており、

より良い音楽シーン・カルチャーを形成していくために活動を続ける

斉藤さんの今後も注目です!


<番組でOAされた楽曲はコチラ!>

曲名 / アーティスト名

M1. Held Apart / Arca

M2. Thievery / Arca

M3. This Is Not America / David Bowie and Pat Metheny Group

M4. The Weight of My Words (Four Tet Remix) / King of Convenience

M5. Ball’r (Madonna-Free Zone) / Terre Thaemlitz

M6. Puerto De Santa Maria / Josephine Foster And The Victor Herrero Band

M7. Owari no kisetsu / Rei Harakami

M8. つぎの夜へ(Live@Liquid Room)/ ゆらゆら帝国

M9. canto ostinato audio visual / InnerAct


↓↓ KKBOXでプレイリストの一部をチェック! ↓↓

【TALK MEMO】

M1. Held Apart / Arca
M2. Thievery / Arca

⇒ベネズエラ出身のエレクトリック・ミュージックのプロデューサー。

 斉藤さんは、彼の1stアルバムのレビューを書くなど、

 近年で一番良く聴いているとのこと。


〜音楽体験〜

M3. This Is Not America / David Bowie and Pat Metheny Group

⇒小学生の頃からDavid BowieとPat Methenyが好きだという斉藤さん。

 とりわけDavid Bowieは様々な人とコラボレーションをしており、

 彼を通じて色々なアーティストに出会えるのが楽しいと語った。

M4. The Weight of My Words (Four Tet Remix) / King of Convenience

⇒この番組を聴いた時にOPがFour Tetだったので、久しぶりに聴いてみたとのこと。

 高校卒業後、フリーターをしながらバンド活動していたが、

 その夢を諦め弁護士を目指した時に良く聴いていたそう。


〜影響を受けた音楽〜

M5. Ball’r (Madonna-Free Zone) / Terre Thaemlitz

⇒弁護士の側面から音楽に関わりたいと漠然と考えていた斉藤さん。

 そんな中、3〜4年前に大阪でクラブの一斉摘発が始まり、

 クラブやライブハウスが抱える騒音や飲酒のトラブルを上手く解決しながらも、

 風営法を改正しなければといけないと立ち上がった。

 色々な業界を取りまとめて行政に改正の要望を提出。活動が実を結び

 晴れて昨年6月に風営法は改正された。

 この楽曲を選んだ理由として、斉藤さんが司法修習で札幌にいた時に、

 クラブ体験をした想い出の曲だからと語った。

M6. Puerto De Santa Maria / Josephine Foster And The Victor Herrero Band

⇒司法試験の勉強中に、お金がなかったのでロサンゼルスのネットラジオ局の

 dublab.comをよく聴いており、メンタル面で大変お世話になったそう。

恩返しの気持ちを込めて日本ブランチdublab.jpを立ち上げ、サポートしている。

日本ブランチでのライブ一回目をしてくれたのがこのアーティストだった。


〜100年後も誰かの心に残っていてほしい曲〜

M7. Owari no kisetsu / Rei Harakami

⇒惜しまれながらも2011年に亡くなったRei Harakami。

 しかし彼の音楽は多くの人に受け継がれており、とりわけ水曜日のカンパネラや

 ceroなど20代の若いアーティストたちが彼の再発CDのライナーを書くなど、

 大きな影響力を今でも与えている。さらに、影響を受けた彼らは、

 単純にRei Harakamiのマネをするのではなく自分なりに消化・昇華している。

 著作権の観点から言うと、アーティストが亡くなったりトラブルに巻き込まれ

 作品がお蔵入りになってしまうケースがあり、権利処理をしないと

 良い作品が世にでることなく埋もれてしまう。

 そうならないために斉藤さんはクリエイティブ・コモンズなどの活動を通して

 ケアをしていきたいと語った。

M8. つぎの夜へ(Live@Liquid Room)/ ゆらゆら帝国

⇒ゆらゆら帝国も100年後に絶対残っていると語ったうえで、

 今回ライブテイクを選んだ理由として「LIQUID ROOMのような、

 新しい音楽を産み出す文化装置のような場所は100年後も残していかなければ

 ならない」と話し、「インターネットの世界が広がる中で、ライブのような

 世界も大事。"リアルな体験"はダウンロード出来ない」と訴えた。

 ライブハウスやクラブはその街の経済効果を高めるだけでなく、

 新しいカルチャーも育てる。法律もそれを妨げないように時代によって

 変えていく必要性を唱えた。

〜今後の活動について〜

M9. canto ostinato audio visual / InnerAct

⇒クラブカルチャーの今後と理想について斉藤さんは、

 「時代とともにクラブから続々と新しいカルチャーが生まれる仕組みを作りたい」と

 語り、今年6月から改正風営法が施行されるが、法律の側面だけではなく

 改正後にどういうクラブシーン・マーケットを築いていくのかが重要だと話した。

 オランダで開催されているアートフェスを2年前から東京・神戸で開催しており、

 斉藤さんは運営に携わっているのだが、このInnerActはオランダから招聘した

 アーティストとのこと。天王洲の巨大な倉庫でパフォーマンスをしてもらうなど、

 新たな音楽シーン・カルチャーを作る一つのカタチとして彼を選曲した。


【PROFILE】

1976年生まれ。学習院大学法学部卒業。2004年に司法試験に合格する。

法律事務所での勤務を経て、2013年に斉藤法律事務所を開設。

エンターテインメント分野の法律に精通し、風営法改正を主導した。

また、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンにも深く関わり、音楽関係の知的財産権問題などにも取り組んでいる。


【WEB・SNS】

斉藤法律事務所:http://saitolaw.com/

斉藤貴弘Facebook:www.facebook.com/takahiro.saito.10

斉藤貴弘Twitter:https://twitter.com/SaitoChin