「KKBOX presents 897 Selectors」第42回目の放送はいかがでしたか?
映像作家のショウダユキヒロさんのミュージックヒストリーを1時間お届けしました。選曲理由の中で「想い出のパッケージ」というワードが印象に残りました。音楽を聴くことで思い出される情景や匂いなどの記憶。ショウダさんはこの音楽が持っている力を映像制作に還元しようとしている姿勢が伝わってきましたね。音楽も映像も近年参加型の傾向になっている中でショウダさんが産み出す新しいコンテンツに注目です!
<番組でOAされた楽曲はコチラ!>
M1: Help! / The Beatles
M2: Basket Case / Green Day
M3: 93 'Till Infinity / Souls of Mischief
M4: Hibari / 坂本龍一
M5: What I Might Do (club mix) / Ben Pearce
M6: 花 / 石嶺聡子
M7: 思い出のアルバム / ひばり児童合唱団
M8: Limit To Your Love / James Blake
↓↓ KKBOXでプレイリストの一部をチェック! ↓↓
<TALK MEMO>
M1: Help! / The Beatles
⇒洋楽好きの母親の影響でビートルズが好きになったとのこと。
M2: Basket Case / Green Day
⇒中学生の時、大阪のアメ村で働いている兄を持つ同級生が多かったそうで、ファッションや音楽などのカルチャーはその友達の兄から教わったそう。さらに、MTVなどテレビで流れていたミュージックビデオを録画し、ビデオデッキを2台繋いでお気に入りのPV集を作るなどその頃から映像編集をしていたとのこと。
M3: 93 'Till Infinity / Souls of Mischief
⇒10代の頃はハードコアやパンク、テクノなどを好んで聴いていたショウダさんは、幕張で開催されたメタル・フェス"BEAST FEAST"に京都から夜行バスで参戦した。ライブ当日、モッシュピットで暴れていたら足の骨を剥離骨折してしまう。それ以来、ハードコアやメタルの曲を聴いたりライブに行くのを躊躇するようになったそう。それと時を同じくして周りの友人の聞く音楽が変わり、それに影響を受けてショウダさんもSouls of Mischiefなど様々なジャンルの音楽を聴くようになったとのこと。
M4: Hibari / 坂本龍一
⇒会社を辞めてフリーランスの映像作家でやっていこうとした時に、自主制作した映像を見た人の推薦で坂本龍一のドキュメンタリーを撮ることになったショウダさん。改めて坂本龍一の音楽を聴いたところ鳥肌が立つほどビックリしたとのこと。10代の頃に好きだったハードコアなどの音楽だけを聴いていたら出会えなかったジャンルであり、坂本龍一がきかっけで他のジャンルも聴くようになるなど、自分の中の幅がどんどん広がっていくのを感じ、「足の骨を折ってよかった。ありがとうBEAST FEAST!笑」と語った。
M5: What I Might Do (club mix) / Ben Pearce
⇒2012年の楽曲。ロスでイギリスの映像作家イアン・ポンス・ジュウェルと出会い仲良くなったそうで、朝まで飲みながら音楽の話をするなどとても刺激を受けたとのこと。彼とは現在同じ会社を作り活動するなど、イアンとの出会いはショウダさんを映像作家として次のフェーズに進ませるきっかけとなったと語った。この曲は、そんな彼と朝まで音楽の話をしている情景が色濃く思い出させる曲とのこと。
〜100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲〜
M6: 花 / 石嶺聡子
⇒RADWIMPSの野田洋次郎のソロプロジェクトillionの撮影で沖縄に行った時に、撮影が全て終わりやっとお酒が飲めるということで居酒屋に入った時に流れてきたのがこの曲だったとのこと。みんなでこの曲を聴きながら「良いね」と共感したそうで、ショウダさんは「音楽って、その時の気分や匂い、温度などを思い出すことが出来る素晴らしいもの。100年後に、沖縄でこの曲を聴いた人も、同じように良い思い出が生まれれば素敵。」と語った。
M7: 思い出のアルバム / ひばり児童合唱団
⇒「いつのことだが〜」のワンフレーズで全てを思い出すというショウダさん。「ほとんどの日本人がこの曲を聴くと昔を思い出すのでは?」と話すようにこの曲が秘めている我々の想い出をパッケージする力を絶賛した。
〜現在のショウダさん・・・〜
M8: Limit To Your Love / James Blake
⇒体感型アートフィルム『KAMUY』の公開を10月29日(土)、30(日)に控えるショウダさん。カルチャーや音楽に密接した尖ったコンテンツを作ろうということで始まったプロジェクトで、映像を体験できるところまでをデザインして取り組んだそう。理屈を超えて映像を体験して感じて欲しいと語った。最後に「今まで聴いてきた自分の色々な音楽が入っている気がする」とのことでJames Blakeを選曲した。
【EVENT INFO.】
体感型アートフィルム『KAMUY』※チケット絶賛発売中
10月29日(土)&30(日)、代官山ヒルサイドプラザにて公開!
生と死・性と命をテーマに、新感覚のCGを駆使して贈る、体感型アートフィルム『KAMUY(カムイ)』。監督は、サカナクションやRADWIMPSのMVやCMを中心としながら、国内外で評価の高い「blind」「Social 0.0 LAB」「TOWER RECORDS LIVE LIVEFUL!」といったメッセージ性の強い作品で新たな映像表現に挑戦してきたショウダユキヒロ。
今回の作品は、森羅万象や母性の象徴としての女神によって、攻撃性の象徴である男性兵士に宿ったその胎児が見て感じた記憶の世界を描いている。この男性兵士を、映画『2つ目の窓』でデビュー以降『ディストラクション・ベイビーズ』「仰げば尊し」など次々と話題作に出演し大注目の俳優・村上虹郎が熱演し、ゆう姫は女神として登場。そんな、ショウダユキヒロ監督の考える”生と死・性と命”といったテーマを、Young Juvenile Youthが音楽として具現化。更に、世界に誇る特殊メイクアーティストのJIRO、ファッションの新たな試みに挑み続けるスタイリストの伏見京子、新感覚のCG制作を行うAnimationCafeなど、個性あふれる超一流のスタッフが大集結。また、当日は、現代アーティストの三嶋章義による、本作の世界観をイメージした作品展示から始まり、天井に設置されたスクリーンに映る映像を仰向けになって鑑賞するなど全身で映像が体感できる仕掛けを構築。実験的な手法により、ただ消費されるだけの映像文化に警鐘を鳴らす試みでもある。各アーティストとのコラボレーションにより、衣装・メイク・CG・更には上映環境をも一つの作品として最初から創り上げ発信するというこれまでにない体感型映像作品となった。そのため、上映日は10月29日、30日の2日間限定。他、今後は地方での上映も想定している。映像・音楽・ファッション・アートいずれの分野でも新たな可能性を示唆しうる脳内革命アートフィルムが完成した。 詳しくは、公式HPをチェック。
【PROFILE】
ショウダユキヒロ(映像作家)
1980年生まれ。大阪市出身。京都工芸繊維大学 造形工学科卒業。サカナクションやRADWIMPS、androp等のMVや、NISSHIN/ADIDAS/TOYOTA/BMW/HONDA/ASAHI/SONY/SUNTORY/FUJIFILM/DOCOMO等のCM、ショートフィルム、ドキュメンタリー等ジャンルに縛られず活動中。特に2011年発表『blind』「SOCIAL0.0LAB」や翌12年のTOWER RECORD「LIVE LIVEFULL!」等で話題を集める。近年ではTOYOTAのワールドCP「Get Going」や国内外のディレクター達で制作プロダクションNION(ナイオン)をたちあげるなど、海外展開も広げている。
【WEBSITE】
ショウダユキヒロHP:http://www.keep-it-real.jp/
プロダクションNION HP:http://www.nion.tokyo
『KAMUY』公式HP:http://nion.tokyo/kamuy
0コメント