「KKBOX presents 897 Selectors」第48回目の放送はいかがでしたか?
1965年に日本人で初めてビートルズの取材に成功。その後、数回に渡り彼らと会い、取材を行い「ビートルズに最も近い記者」として知られる元ミュージック・ライフ編集長の星加さん。10月31日に刊行された最新著書「私が会ったビートルズとロック☆スター」では、ビートルズ以外のたくさんのアーティストの取材の舞台裏を綴っています。
今回は、そのあたりもじっくりと伺いました。
<番組でOAされた楽曲はコチラ!>
M1: The Tennessee Waltz / Patti Page
M2: Heartbreak Hotel / Elvis Presley
M3: Long Tall Sally / Little Richard
M4: Hello Mary Lou / Ricky Nelson
M5: I Can't Stop Loving You / Ray Charles
M6: St. Judy's Comet / Paul Simon
M7: Lodi / Creedence Clearwater Revival
M8: Massachusetts / Bee Gees
M9: Come Rain Or Come Shine / B.B. King & Eric Clapton
M10: Lady Madonna / The Beatles
▼KKBOXでプレイリストの一部をチェック!▼
<TALK MEMO>
M1: The Tennessee Waltz / Patti Page
⇒最初に好きになった洋楽 11歳の頃。
アメリカ本国では、1950年にこのPatti Pageが歌って大ヒットとなったこの曲。当時青森の八戸市に住んでいた星加さんが三沢の米軍基地から聞こえるFENで聴いて「英語もわからないのに子供心に涙した」という思い出の曲。日本では1952年に江利チエミさんが歌って大ヒットしました。
M2: Heartbreak Hotel / Elvis Presley
⇒初めて自分で買ったレコード!SP盤。今も持っている。
高校一年生の時に親にねだって勝手もらったSP盤。ポータブル蓄音機で聴いていた。FENで聴いて、レコード屋さんに行ったら、そのレコード店の店主がかなりの音楽好きだったらしく何枚か入荷していた。でも、まだ学校でElvisに熱狂している人はいなかった。
1956年の全米NO.1ヒット。
M3: Long Tall Sally / Little Richard
⇒ロックンロールの名曲。ポール・マッカートニー盤もある。
1956年のヒット曲をもう一曲。1966年のBeatlesの全米ツアー、ラストナンバーとなった曲。直前の日本公演のラスト「I’m Down」からこの曲に変更した理由をPaulに尋ねると、「憧れのLittle Richardに聴いてもらいたいんだ」と。なんともPaulらしいエピソードである。
M4: Hello Mary Lou / Ricky Nelson
⇒1960年代、もっともよく聴いた曲、その①。
この曲がリリースされた1961年、音楽誌「Music Life」の編集者となった星加さん。
「滅多に歌手に憧れることはない」と語ったものの、このRicky Nelsonだけは別だったと。当時、米軍基地訪問のため、来日した彼のニュースに「次回は自分が着物を着て、花束を持って出迎えたい」と決意した。
M5: I Can't Stop Loving You / Ray Charles
⇒1960年代、もっともよく聴いた曲、その②。
1962年のアルバム「Modern Sounds in Country and Western Music」に収められた1曲。
タイトルが示す通り、カントリーをRay Charles版に焼き直した傑作アルバム!FENでも放送していたナッシュビルの人気ラジオ番組「The Grand Ole Opry」で聴いて「いい曲だな~」と思っていた曲がRay Charlesのカヴァーでまた一段と良くなった。
M6: St. Judy's Comet / Paul Simon
⇒子守歌の名曲。
最新著書「私が会ったビートルズとロック☆スター」で取り上げられていた愛聴盤のひとつがPaul Simonの「Negotiations & Love Songs」。中でもお気に入りなのがこの曲。数ある子守歌の中でも「眠れなくなるほどいい曲」。
M7: Lodi / Creedence Clearwater Revival
⇒CCRで一番好きな曲。
ウッドストック後に、国内でもリリースされることになったCCRのアルバムを聴いて完全にノックアウトされた星加さん。(星加さんが手にしたのは当時のベスト的なサンプル盤かと思われます。)若者の挫折感を歌ったこの曲が特に気に入った。
〜100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲〜
M8: Massachusetts / Bee Gees
⇒私が仕入れてきた曲。
イギリスでの取材の際、まだテープの状態でマネージャーから預かってきた曲を、担当のラジオでかけると大反響! 大ヒットに一役買った楽曲。著書「私が会ったビートルズとロック☆スター」には、取材の際のBarry Gibbとの淡いお話が、、、是非。
M9: Come Rain Or Come Shine / B.B. King & Eric Clapton
⇒アルバム「Riding With The King」の中で一番好きな1曲。
「このアルバムを丸ごと100年後に残したい!」というお気に入りのアルバム。気難しく繊細なClaptonが、素直に、勝とうとせず、負けてもいない、大先輩との共演を楽しんでいる1枚。とにかくよく出来ている。
M10: Lady Madonna / The Beatles
⇒Paul McCartneyの計り知れない才能をみせた曲。
締めはやはりBeatlesで。1968年にBeatlesの取材でロンドンを訪れた際、街中のどこでも流れていた曲。Paulらしい物語性がある曲で大ヒットしていた。
<最新著書「私が会ったビートルズとロック☆スター」>
星加ルミ子 著「私が会ったビートルズとロック・スター」
四六判/200頁/本体1,400円+税/10月31日発売
ISBN:978-4-401-64330-4
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