「KKBOX presents 897 Selectors」第21回目の放送はいかがでしたか?
ブックディレクターの幅允孝さんの音楽ヒストリーを1時間たっぷりと語って頂きました。
幅さんの選曲はご自身の職業"ブックディレクター"と通ずるものがあり、
「ジャンルや固定観念に囚われずフラットに聴いて欲しい」という想いが伝わりました!
<番組でOAされた楽曲はコチラ!>
曲名 / アーティスト名
M1. Still Love Her (失われた風景) / TM NETWORK
M2. I Am The Walrus / The Beatles
M3. Whatever / Oasis
M4. Where Do I Begin / The Chemical Brothers
M5. Jazz / A Tribe Called Quest
M6. 冬のリヴィエラ / 森進一
M7. マタイ受難曲 / ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
M8. シャクシャイン / 水曜日のカンパネラ
↓↓ KKBOXでプレイリストの一部をチェック! ↓↓
【TALK MEMO】
M1. Still Love Her (失われた風景) / TM NETWORK
⇒中学生の頃に初めて買ったCD。当時はKORGのキーボードが欲しくなったそう。
最近になり聴きなおしてみたところ改めて曲の良さを再確認し、「我々の世代は、
TKに囚われていて離れられない何かがあることを認めます笑」と話した。
M2. I Am The Walrus / The Beatles
⇒大学卒業後にカナダのオタワに留学した幅さんは、英語の発音や意味を覚えるために
さまざまな洋楽を聴いていたとのこと。その中でも、この曲は最も役に立たないだろうと
思った1曲。しかし歌詞を調べるうちに、意味が無さそうで、本当は奥深いことに気付き、
それが面白くて面白くて仕方がなかったそう。
M3. Whatever / Oasis
⇒高校3年生の時にOASISの初来日公演を名古屋クアトロで観た幅さん。
「人生で一番汗をかいたGIG」と語るほど熱狂のライブだったそうで、
その時のLIVEの写真がOASISの日本版のライナーノーツに掲載されているのだが、
なんと幅さんがそこに写っているとのこと!そんな想い出の1曲として紹介した。
M4. Where Do I Begin / The Chemical Brothers
⇒この曲の次に収録されている「The Private Psychedelic Reel」も続けて聴くと
最高!と語る幅さんは、フィンランドで車を運転中に、この曲に陶酔しすぎて
交通事故を起こしてしまったとのこと。それくらい最高な曲と語った。
M5. Jazz / A Tribe Called Quest
⇒幅広いジャンルを聴いている幅さんはヒップホップも好きで、とりわけ90年代の
Native Tongueにはまったそう。その中でもA Tribe Called Questの
「The Low End Theory」が好きで、いつも車で流しているとのこと。
〜100年後も誰かの心に残っていてほしい曲〜
M6. 冬のリヴィエラ / 森進一
⇒小学校の低学年の時に、NHKの「歌謡コンサート」でこの曲と出逢い、
途中の「アメリカの〜」の箇所の妙な盛り上がりや寂しさがグットきたそう。
この曲は、松本隆と大瀧詠一の最強タッグによるもので、「森進一さんの歌声は
100年後も残っていてほしい」と語った。
M7. マタイ受難曲 / ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
⇒自身の会社の名前にも用いている「バッハ」。グレン・グールドが好きな幅さんは、
カナダ留学の時にお墓参りもしたとのこと。バッハの曲のなかでも、この曲は
とても荘厳で一番恍惚感があり、100年後も残るべき曲だと思い選曲したそう。
疲れた時のお風呂や寝る直前など日常のシチュエーションで聴いて欲しいと語った。
〜最近オススメの音楽とそれに合う本〜
M8. シャクシャイン / 水曜日のカンパネラ
⇒水曜日のカンパネラの最新アルバム「ジパング」の1曲目に収録されている
この曲のタイトル「シャクシャイン」が何か知りたいという方は、
大森光章の『シャクシャイン戦記』を読んで欲しいと幅さんは紹介した。
【PROFILE】
幅 允孝(はば よしたか)
1976年愛知県津島市生まれ。有限会社BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。
未知なる本を手にしてもらう機会をつくるため、本屋と異業種を結びつけたり、病院や企業ライブラリーの制作をしている。
代表的な場所として、国立新美術館『SOUVENIR FROM TOKYO』や『Brooklyn Parlor』、伊勢丹新宿店『ビューティアポセカリー』、
『CIBONE』、『la kagu』など。その活動範囲は本の居場所と共に多岐にわたり、編集、執筆も手掛けている。
著書に『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』、『幅書店の88冊』、『つかう本』。
『本の声を聴け ブックディレクター幅允孝の仕事』(著・高瀬毅/文藝春秋)も刊行中。
愛知県立芸術大学非常勤講師。
【WEBSITE】
有限会社BACH:www.bach-inc.com
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